2023-03-03
黒は万能、本当にそうでしょうか?
黒は輪郭を強調する、あなたのその皺のラインも。
迷ったら黒、そう思っている方は多いのでは無いでしょうか。
たしかに色の展開数が多いベーシックなニットやシャツ、カットソーは汚れも目立たないし黒を選べば間違いないと若い頃に叩き込まれた知識をいまでも信じていることでしょう。
たしかに黒の汎用性は高く、色々な組み合わせができ万能なカラーですが年齢を重ねた顔には注意が必要です。
顔色がくすみ、なんだかぼやけて見えるようになるのは大人になれば全人類に訪れる事実。
黒は輪郭をシャープに見せる色が故、皺やたるみといった顔の中のライン(線)まで目立たせてしまいます。
きちんと手入れをされた顔の皺はあなたの顔というキャンバスを彩る柄。決して悪者ではありませんが、その年輪も見せ方を間違えると疲れたおばあさんになってしまいます。
ベーシックなカジュアルを暗い色のトーンでまとめると、もはやおじさんに見えてしまう可能性すらはらんでいます。黒は難しいけれど、女性を強くシャープに魅力的に見せることができる色だから、味方につければ怖いもの無しです。
黒は辛口をイメージして選ぶとうまくいきます。
ミニマル or ユニークなものを選ぶ
750万色あると言われる色の中で、黒は全ての光を吸収してしまうとても強い色。
極端ですが、鮮やかな真紅、カナリアの羽の色のようなカナリーイエローを着るのと同じくらいのレベルでもあるのです。
黒は無難な色ではなく、強い色と捉えることで年齢を重ねても上手に付き合っていくことができます。
そこで必要なのはモード感のある洋服を選ぶこと。ここでいうモード感とはユニークで個性的なシルエットのものや、スタイリッシュな雰囲気の出るもののことです。
構築的なジャケット、コンパクトに仕上げられたウールトラウザー、変形のプリーツスカートなどミニマルな印象で上質なものを選ぶことが黒を使ったお洒落への近道です。
ザ・ロウ、ジルサンダー、メゾンマルジェラ などがその代表例なので、ぜひ一度ストアやオンラインでチェックしてみるといいでしょう。予算に合わせてアフォーダブルなブランドで揃えれば問題ありませんが、必ず上質な素材を使用していることを確認します。
カジュアルなシャツやデニムからシフトチェンジして大人を感じさせる余裕の黒で魅せていきましょう。
Johnny Kawasaki