2023-04-14
歩きやすい靴にお洒落を求めるのは無理なのでしょうか?
ラクに着れて、肌当たりがよく締め付けない洋服は、ついつい手に取ってしまうもの。靴も同じように履き心地よく疲れないものを履きたくなるのが人間の性というものです。
とはいえ、ウォーキングシューズではせっかくのお洒落がキマらず、ともすれば歩きやすい靴を履くことによってアウトフィットがダサくなり老けて見えてしまいます。
でも若い頃のようにヒールの音を鳴らして歩くわけにはいかないし、と諦めてしまうことはありません。
今回は、履きやすい靴=ダサいのイメージを払拭する格好のつく靴をお伝えしていきます。
旬のフラットシューズを味方につける
フラットシューズと言って思い浮かべるのはドライビングシューズの方が多いのではないでしょうか。TODSやコールハーンなどのエレガントな佇まいはとても魅力的に見えます。
しかしながら、元来ドライビングシューズはリッチな方が運転の際に履くために作られたもの。日常のカジュアルな雰囲気に合わせるのは実はとても難しいのです。
しっかりとケアされた艶のある髪に、糊付けされたパリッとしたシャツと見るからに上等そうなウールパンツ、を履いていそうな上流階級のレベルの方々が履いているからこそのクラス感というものがあります。
移動手段が地下鉄の私たちには、どうしても無理をしている感じが出てしまう可能性は否定できないでしょう。(リッチな方は今まで通り素敵に履きこなしていただければ良いと思います笑)
では、どのような靴ならいいのかというと、まず1足目はダンスシューズ(バレエシューズ)やローファーをおすすめします。
レペットのようなダンスシューズは、カットソーにデニムといったカジュアルな格好に合わせると、小洒落たパリジェンヌの雰囲気になりとても素敵です。
黒や白といった定番でもいいですし、洋服がベーシックなカラーが多い方は赤やネイビーを差し色として使うのもおすすめできます。
レペットのダンスシューズ
ローファーの良いところは、その懐の大きさにあります。
ジャケットやスーツといったクラシカルなスタイルにはもちろんのこと、Tシャツやチノパンといったカジュアルな洋服をうまくまとめ上げる優秀な靴。
最近はソールにボリュームのあるタイプが人気ですが、ヒールの高さや形は定番のものを選んでおけば、どのようなシーンにでも合わせることができます。
レザーシューズは手入れをすれば長く履けるものなので、余裕があればプラダやチャーチなどの上等なコインローファーをおすすめします。
洋服も含めたあなた自身の格を上げてくれることは間違いありません。
プラダのローファー
https://www.prada.com/jp/ja/women/shoes/loafers.html
チャーチのローファー
https://www.church-footwear.com/jp/ja/women/style/loafers.html
難易度は高いですが、こういったレースアップのシューズも素敵です。
指先が見えないものを選ぶ
オープントゥのサンダルは足元まで完璧にケアできていることが求められてしまうため、日常で履くのはなかなか難しいと感じる方も多いと思います。
しかしながら、肌の見える面積が増えるサンダルはスタイルに抜け感を作るのに丁度いいアイテム。また季節感は靴に出るため、季節の移行期に取り入れることでお洒落に見えます。
まずお勧めするのはグルカサンダルです。
グルカとは19世紀の旧英国領インド軍のグルカ兵のことを指しており、彼らが履いていたサンダルに由来しています。
特徴として、編み込まれたレザーによる上品な見た目と、つま先やかかとがしっかりと保護されている機能性を持っていますので歩きやすく、かつ足元に軽さが出てとてもおすすめです。
色々なブランドがグルカサンダルを出していますが、マノロブラニクの靴をかつて生産していたイタリアのシューファクトリー、ネブローニは品がよく大人のスタイルにうまくハマります。
ネブローニのグルカサンダル
https://nebulonie.jp/products/6603-luke-1?variant=44354117894459
もう一つお勧めしたいのが、スリングバックのフラットパンプス。
スリングバックシューズ:婦人のパンプス、またはサンダルなどで後部をストラップで吊るようにバックルなどで締める形式のもの。
ミュールだとパカパカと脱げてしまいやすかったり、カンカンと音がなるため品がなくなってしまう可能性があります。
踵にストラップのついたフラットパンプスなら足の動きについて来てくれるので脱げる心配はありませんし、足元の肌面積が大きいので春夏感を簡単に演出することができます。
ザラのスリングバックシューズ
お洒落は足元から、とはよくいったものです。
旬な靴を取り入れて春風のように颯爽で軽快なステップを踏み出しましょう。
Johnny Kawasaki