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20. 柄はバランスと引き算とエッセンス

2023-06-02

大人の女性に柄物は難しい?

 

 

 

年齢を重ねることは、自分の顔や身体に年輪が刻まれているということ。

 

 

若い頃は真っ白だったキャンバスに、経験値という絵が描かれているのですから、その上にさらに柄を重ねるのは実は気をつけなくてはならないのです。

 

 

それでも安易に柄に手を出してしまうのは、顔や体の輪郭がぼやけてきたことで、なんとなく柄でカバーしてしまおうという意図が見えます。

 

 

しかしながら、若い頃と同じ柄を着ることで現在の顔とのバランスに歪みが生まれてしまい、若作りの原因に直結します。

 

 

そこで今回は大人の女性が柄を選ぶ際のポイントをお伝えしていきたいと思います。

 

 

 

 

小花柄は上級者向き

 

 

 

 

フローラルプリントは馴染みがあり品が良く見えるため好きな方は多いのではないでしょうか?

 

 

リバティやローラアシュレイのような小さめの花がプリントされたアイテムはとても素敵です。

 

 

しかし、こういった花柄のアイテムは白いキャンバスの上だからこそ華やぎが増すのであって、柄の上に柄はやりすぎ感が生まれます。

 

 

また、花柄は総じて可愛いに分類されるため顔の近くに持ってくるとどうしても若作り感が出てしまう危険性が高いのです。では、大人の女性は着れないのかというとそうでもありません。

 

 

 

ポイントは顔から遠ざけること、そして大きな面積で使わないことです。

 

 

 

例えば小花柄のワンピースは面積が大きく顔の近くに柄がある状態なのであまりお勧めできませんが、スカートであれば甘すぎる雰囲気を中和してくれます。

 

 

ブラウスの場合は、首元が詰まっていないVネックのものを選び、タックインしたりジャケットを羽織るなどして小花柄の面積を小さくしてみましょう。

 

 

大人は甘いを30%以下の分量にすると、エレガントに見えることを覚えておいてください。

 

 

 

 

水玉はコスプレになる

 

 

 

 

ドット柄が好きな方もよく見かけます。上手に着ている方を見ると素敵だなと思う反面、僕自身は水玉に手を出したことは一度もありません。

 

 

黒縁の太めのリムのメガネを想像してみてください。

 

初めてその方とあった時に、最初に残る印象は「メガネの人」

 

 

そのくらい印象が強いアイテムなのがドットです。

 

 

水玉の人としてキャラクターを固定したいならばともかく、お洒落な人にはなりづらい要素があるため、工夫が必要です。

 

 

 

もし着るのであれば、ドット柄は小さめを選びましょう。

 

 

また、色の境目が大きな白黒よりも、アイボリーとベージュのような色の境目がぼやけるものだと水玉感が薄まるため、コスプレ感が無く着やすくなります。

 

 

また、ドット柄は幼く見えることがあるため、合わせるパンツやジャケットは辛口のものにすると上品で大人っぽく着こなせます。

 

 

 

柄は何を買うかとどう着るかの両方が試されます。

 

 

 

 

アニマル柄は最後の一匙(ひとさじ)

 

 

 

 

レオパードに代表されるアニマル柄は、使い方によってモードな雰囲気になるので僕も好きな柄なのですが、普通に着ると危険度が非常に高いのは察しの通りです。

 

 

どのように取り入れるか?が難しいアイテムですがポイントは洋服に持ってこないこと。

 

 

顔から離れていて、分量の少ないバッグやシューズで取り入れるとエッセンスの効いたお洒落になり、スタイリッシュに見えます。

 

 

例えばデニムにTシャツといったベーシックな装いが物足りない時に、レオパードのパンプスを合わせるだけで途端にサマになりますし、ゼブラやパイソンといったモノトーンのバッグを合わせるのもコーディネートの色選びに悩まずお勧めです。

 

 

アニマル柄はスプーン一杯程度、と思っておきましょう。

 

 

 

 

お洒落は毎日の料理のように時にスパイスを変えることで新鮮で美味しくなります。

ローリエやオレガノは、上手に使えば今までに無い味を発見できるのですから!

 

 

 

 

Johnny Kawasaki

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